どうぶつたちと私

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天王寺動物園 ナベヅルさん

周南市八代は、本州で唯一のナベヅルの越冬地です。
もしも私がここ、周南市に引っ越しして来ることがなかったら、「ナベヅル」に興味を持つことはなかったと思います。
今では10月の終わりにさしかかると「そろそろかな…」と思い、ナベヅルがやって来たと聞けば、冬の訪れを感じ、3月に北帰行したと聞けば、春の足音を感じるようになりました。
いつかここを離れることになっても、季節ごとにナベヅルを思い、またナベヅルと聞けば周南市のことを思い出すでしょう。


生き物を見て故郷を思う。

ナベヅルが渡来する八代盆地で、長い間監視員を務めていらっしゃった弘中さん(今年7月に他界されました。)がされたお話を、私は忘れることができません。
私の記憶にあるイメージでお話するので、少し事実と違うかもしれませんが…

弘中さんはシベリア抑留当時、走る列車から、吹雪の中うっすらと見覚えのあるシルエットを見つけます。
「あれはナベヅルではないだろうか。」
故郷で見たナベヅルの姿を重ねて、間違いないと思われたそうです。
どんな気持ちでそのナベヅルを見つめ、故郷を思い出されたのだろうと思うと、胸がじーんとなります。



さて、前置きが長くなりました。

その八代に何度か足を運んで野生のナベヅルを見たことはあるのですが、動物園で間近にナベヅルを見たのは天王寺動物園が初めてでした。
天王寺動物園へ行くときは必ずご挨拶に伺います。

「ナベヅルさん、こんにちは。」

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動物園ってやっぱりいいな。
こんなに近くで観察できるんだもん。


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わー、水を飲んでる!
と、いちいち感動するのです。
下を向いて水を口に含むと、他の鳥たちがそうするように上を向いて水を飲みます。

ラフカディオ・ハーンの『鶏が水を飲む』というあの話を思い出します。
神様に水をくださったお礼を申し上げているという、あの話を。


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美しいお顔。惚れ惚れします。

曇り空でしたが、時々太陽が顔をだすことがあり、そうすると
グレーの羽が光に照らされてキラキラし始め、深みのある色に変化します。
それを眺めるのが楽しくて、しばらくそこに留まっていました。

うっかり見過ごすところでしたが、


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なんと国内の動物園にたった5羽しかいないのですか。
それは是非お婿さんに来ていただかなくてはなりませんね。

八代にもたくさんのナベヅルたちがやって来ますように。
(11月12日の時点で6羽。うち1羽は放鳥されたツルです。)
また機会を見てナベヅルのお話もできるといいな。
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by HGL-DTW | 2013-11-13 19:00 | 動物園(近畿) | Comments(4)
Commented by hiro at 2013-11-13 20:33 x
ナベヅルは、こんな色をしてるんですね。
とても美しい鳥。

それを野生で見ることが出来るなんて!

Commented by HGL-DTW at 2013-11-13 20:59

hiroさん

飛び立ってねぐらに帰るところを一度見てみたいものです。
それから
できることなら
北帰行についてナベヅルに直接インタビューしてみたい!!
Commented at 2013-12-20 20:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by HGL-DTW at 2013-12-20 21:37


鍵コメさま

コメントをありがとうございます。
メッセージを読みながら胸が熱くなりました。
傷心の彼の今後が幸せであるように、心から祈ります。

また様子を見に行きたくなりました!

どうぶつたちとの日々をつづってみようかな


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