どうぶつたちと私

yuki0409.exblog.jp ブログトップ

ユキ お別れ会へ

新幹線が徳山駅に近づいて見慣れた風景を見ると、急にいろんなことを思い出してこみあげてきました。

「ユキ~、ただいま。」
「ユキ、また来るね。」
動物園あたりに目をやりながら、心の中で手を振るのが常でした。

新幹線を降りながらひっくひっく泣いている私は、忙しく目的地へ向かうビジネスマンの中では浮いていただろうけど、どうか誰にも気づかれませんようにとトイレへ急ぎました。

動物園へ行く道すがら、お願いしていたお花を受け取り、いつもなら前のめりになって速足で向かう私が、その日はトボトボと園への道を歩きました。
それにしても、お花屋さんに前もって電話でお願いしておいて助かりました。
いつ何時、涙腺が崩壊するか自分でもわからなくて、電話でも「どんな用途で?」と聞かれたとき、「ホッキョクグマのユキちゃんへ…」とそこまで言っただけで言葉に詰まってしまったので、その場でユキについてお話するのはきっと無理だったろうと思います。
実際、用意されていたお花は、私が持つユキのイメージにぴったりで、可愛くて優しくて、見ただけでこれまたその場で泣き出しそうになりました。

周南市にはユキの思い出が溢れていて、そこらじゅうで刺激され、私の涙腺は園に着くころには既に決壊していました。

あらゆる感情を押し込んで、努めて普段通りに振る舞いつつ、ユキのおうちをめざしました。

たくさんの花や皆さんの思いでいっぱいでした。そこに立っていると、『ユキちゃんだいすき』と言うみんなの声が次から次へ聞こえてくるようでした。

f0297893_15051136.jpg

f0297893_15052469.jpg


まるでそこにユキがいるんじゃないかという錯覚に何度も襲われました。
太陽が傾くと西日を浴びたユキがまぶしそうに横たわっている様子そのものでした。

f0297893_15044329.jpg


翌日のお別れ会のためにプールに水が入れられていて、ホースの下で楽しそうにはしゃぐユキの姿を思い出しました。

f0297893_15141712.jpg

訪れる人は後から後へと続きました。
閉園まぎわになるとユキと二人きりになり、こんなことがよくあったよねと話しました。いつもどおり、「ユキ、また明日ね。」と手を振りました。



お別れ会当日。昨日よりももっとたくさんのお花で囲まれていたユキでした。

f0297893_15013715.jpg

f0297893_15054674.jpg

お別れ会では、長い長い間、徳山動物園のホッキョクグマたちに氷をプレゼントし続けてくださった神代商会さんのお話があり、ユキや亡くなったホクトのことをとても大切に思ってくださっていたのが伝わり、感謝で胸がいっぱいになりました。


f0297893_15024519.jpg

担当飼育員さんは、溢れ出て来そうな悲しみを押し殺してお話しされていたように感じました。
お話の中で一番印象的だったのは、ユキのおうちがのんびりくつろぐユキと、そんなユキを見て和む人たちでいつも柔らかで温かな空気で満たされていたとおっしゃったことです。
ユキがそんなふうにくつろいでいられたのは、みなさんが大切にし愛してくださったからこそだと言われました。

そこに居るだけでユキはたくさんの人を癒し、幸せにしてくれました。
おかげで私たちはユキのそばにいると和み、心穏やかでいられました。

f0297893_15010041.jpg

ユキは、旅立ったけれど、私の心の中にいつもいてくれるので、淋しくない。
そう思えるようにゆっくり時間をかけて気持ちを整えていくつもりです。

久しぶりにお会いした何人かの方が、私がきっかけで動物園へ来るようになって、ユキちゃんのことを知ることができた、とお礼を言ってくださいました。優しい言葉が、ともすると冷え切ってしまいそうな私の心を慰め、温めてくれました。
もしもほんの少しでも、動物たちに興味を持つきっかけになれたのだとしたら、これほど嬉しいことはありません。
身に余るお言葉、ありがとうございます。

今は、どれだけ思いをこめて「ありがとう」や「淋しい」を言っても薄っぺらく聞こえてしまうほど、私の思いが深すぎて物足りなく感じてしまいます。
だからもう少し時間が経って気持ちが落ち着いたら、ユキのことを振り返りたいと思っています。

f0297893_15015106.jpg

そのときはまたおつきあいをよろしくお願いします。




[PR]
by HGL-DTW | 2016-12-06 19:00 | ユキ | Comments(6)
Commented by maria-elephant at 2016-12-07 17:38 x
ずっと ユキちゃんと ユキママさんの事を想ってました。
私も ユキママさんのブログのお陰さまで、動物園に目覚めたひとり。
徳山動物園も訪ねることが出来ました。

ユキちゃんへの気持ちの大きさ、深さはとても及ばないけれど
濃さで 悲しみをシェアさせて下さい。
それと、出会った歓びも。

Commented at 2016-12-08 08:39 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by HGL-DTW at 2016-12-08 11:30
> maria-elephantさん

温かいコメントをありがとうございます。

どんな形であっても、ユキと人、もしくは動物たちと人をつなぐ架け橋に私がなれたのなら本当に嬉しく思います。
徳山動物園にも足を運んでくださってありがとうございます。

以前は、私も動物園はせつないところと思っていた一人です。
でもユキに出会ってから、動物園に対する思いが変わりました。そして動物園に住む動物たちには幸せであってほしい、幸せでいなくちゃならないと思うようになりました。そのために何が自分にできるのか考えるようにもなりました。そこからいろんな方向へ派生していきました。
それほどユキはたくさんのことを私に教えてくれたのです。

悲しみも歓びも一緒に分かち合える人がここにいてくださる。そう思うと心穏やかでいられます。ありがとうございます。
Commented by HGL-DTW at 2016-12-08 11:31
> 鍵コメさま

優しい言葉をありがとうございます。
ホント、ゆっくり…ですね。
Commented by cookingyoshi at 2016-12-08 18:22 x
はじめまして
私もお別れ会に参列してきました。
とくに担当者さんの御挨拶には胸にぐっとくるものがありましたよね。

私も寂しさでいっぱいですが、ユキちゃんの思い出とともに、これからも徳山動物園に通いたいと思います。

また記事の更新楽しみにしていますので、素敵な動物園ブログを続けてくださいね。応援しています。
Commented by HGL-DTW at 2016-12-09 12:11
> cookingyoshiさん

はじめまして。心温まるコメントをありがとうございます。

お別れ会にいらしたのですね。
太陽がさんさんと降り注いで、まるでユキが「泣かないで」と言っているようでした。
今でもあそこに行けば会えるんじゃないかとつい思ったりします。

応援メッセージ、とてもうれしかったです。
またユキのこと、動物たちのこと、綴っていきます。そのときはどうぞよろしくお願いします。

どうぶつたちとの日々をつづってみようかな


by HGL-DTW
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite