どうぶつたちと私

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カテゴリ:どうぶつのおはなし( 6 )

エレナ わが心のアフリカ象

是非読んでみてと勧められて、本を購入しました。

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エレナ わが心のアフリカ象 ダフニ・シェルドリック著
佐草一優訳 成星出版

地平線に向かってダフニが「エレナ、エレナ。」と呼びかけると遠くから少しずつ近づいて来るゾウのシルエット。エレナとダフニと聞くと一番に思い出すのがそのシーンです。
象牙の密猟のため母親を殺され孤児院に引き取られたエレナと運命的な出会いをするダフニのことは知っていたけれど、書籍は初めてです。パラパラとめくって何気なく「訳者あとがき」を読み始め…

【密猟者たちが機関銃で撃ち殺すという事件が起こったの。65頭も殺したのよ…。目の前で母親が死んでゆくのを看取って以来、何度も仲間たちが殺されてきた現実を見つづけてきたの。そんなエレナが…その加害者が人間であることも知らないはずがないのよ…。それでもなお、エレナは人間を信じてくれているわ。人間の可能性に、彼女たちの行く末をゆだねてくれようとしているんです。そんな彼女の心を私たちは決して裏切ってはいけない…、そうは思わない?】(訳者あとがきより 部分抜粋しています)

頭と心をガツンと打たれました…。1997年に出版されたこの本を約20年経って読んでいるというのに、象を取り巻く環境がなんにも変わっていない、いやむしろ当時より悲惨になっている現状を思い、そこまで人間を赦し信じてくれたエレナをずっと裏切り続けているんだとショックでした。

エレナ、ごめんなさい。

どうしたらどうしたら密猟やスポーツハンティングはなくなるんだろう…。私に何ができるんだろう、とそこで頭を抱えてしまいました。
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by HGL-DTW | 2016-07-02 19:00 | どうぶつのおはなし | Comments(2)

World Elephant Day

昨年9月に徳山動物園にやって来てくれたナマリーとミリンダは、本当に仲が良くて、運動場いると、「どんだけ仲良しなん?」とか「めっちゃラブラブじゃん。」などあちこちから聞こえてきます。

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また、彼らを眺めていると必ずといっていいほど聞こえてくるのが、「やっぱりゾウのいる動物園っていいね。」という声。

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ゾウたちが、本来はどんなところに住んでいて、どんな生活しているのか。
動物園に住むゾウたちは、どんな経緯でやって来てくれたのか。
地球上に住む、この美しくて崇高な動物たちの身の上に今どんなことが起こっているのか。


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今この瞬間にも、世界のどこかでゾウたちは殺されています。
15分に1頭のゾウが殺されていて、このままだと数十年のうちに、地球上から姿を消していくと言われています。

高値で取引される象牙。
パーム油のプランテーション建設のために森が破壊されて住処を奪われる。
またその結果、人間の居住区へ現れて害獣扱いをうける。
様々な要因がありますが、そのいずれもが私たち日本人が多くかかわっていることをご存知ですか?

野生のみならず、もしかしたら近い将来、動物園でもゾウの姿が見られなくなるかも、とも言われています。


今日、8月12日は、世界ゾウの日だそうです。
誰かとゾウたちについてお話して、自分に何ができるのか考える日にしたいものです。

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2013年に書きました。 「ゾウの森とポテトチップス。」 (リンク許可とっています。)
1年しか経過してないとはいえ、全く状況が変わっていないことを、いえ、むしろ悪化していることを重く受け止める、World Elephant Day です。
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by HGL-DTW | 2014-08-12 18:00 | どうぶつのおはなし | Comments(0)

これからの動物園を考えるとき

動物園は、全国で年間数千万人が訪れる市民に身近な施設である一方、法的には明確な規定がなく、博物館相当施設として指定されているそうです。

娯楽、教育活動、動物の研究や保護など社会的役割を担っていますが、ここ何十年かの間で、そういった役割もずいぶん変化してきました。

地球温暖化や資源開発、森林の伐採など、私達人間が要因となって起こる環境の変化によって、多くの動物が絶滅の危機にさらされている今、『種の保存』も、動物園が担う大切な役割のひとつです。
そして、そのための研究や繁殖、これ以上の環境破壊を食い止めるための学習の場としても、重要な拠点となっています。また動物園で暮らす動物たちの福祉についても求められるようになりました。
もっとも海外の動物園と比較すると、相当年数遅れをとっているようですが。



インターネットやテレビによる情報も多様化している昨今、そういった動物園のことや野生の動物たちが置かれている現状を知らない人はおそらくほとんどいないと思います。
先週もテレビで、動物園からゾウやキリンが消えていくという動物園危機について、先々週には、象牙売買のために殺されるアフリカ象が絶滅の危機に瀕しているという放送がありました。


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繁殖を例にしていえば、もはや個々の動物園では限界があります。国内で園館が連携して取り組まなければ、ゾウやキリンだけでなく、今は身近に感じている動物たちでさえ未来の動物園に存在しないこともあり得るのです。そういった意味で、日本の動物園は変わらなければなりません。


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現在、そのような様々な役割を担う規範となるべく国立動物園を設立しようと活動が始まっています。
だけどきっと時間がかかるのでしょうね。あと何十年後なんて言っていたら、もはや時すでに遅しなんてことになりはしないか心配でなりません。国立博物館でキトラ古墳を目にしたときと同じ感情がわいてきます。
だって、そういう時間の流れの中で、たくさんの生き物たちを絶滅させてきたのですから。

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ところで、それにともなって動物園へ足を運ぶ人たちの意識は変わったのでしょうか?


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勝手なえさやりやフラッシュ。
動物たちを煽ったり、眠っている動物たちを起こそうとしたり。

動物に対する知識はあっても意識が足りないのかな、最近そんなことを思うようになりました。
「意識」を辞書でひいてみると、『心で知識を有すること』とありました。
なるほど、人間社会でも想像力の欠乏は、相手への思いやりを欠くことになります。まして相手が動物たちとなれば、なおさらですね。


これからの動物園を考えるとき、とくに公立の動物園が多い日本において、私たち市民がもっと動物に対して、今持っている知識を意識へ変えていかなければならないと思います。
たとえば「種の保存」ひとつをとってみても、今後それぞれの動物園が連携して繁殖を計画するとき、私たち市民の理解、サポートがなくては、ただでさえ難しいものがより一層困難になるでしょう。

そして知識が意識へ変化するとき、それはまた野生の動物たちへの思いにつながっていくはずです。

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もっと知りたい、もっと感じたい、もっと考えたい。
動物たちからのメッセージをとりこぼさず受け取りたい。
将来、日本の動物園で動物たちが幸せでいられるように、そしてそこに足を運ぶ人たちみんなが、学び、楽しめる場所であるためには、自分に何ができるのかを意識していこうと思う今日このごろです。
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by HGL-DTW | 2014-06-11 19:00 | どうぶつのおはなし | Comments(2)

南アフリカに住むホッキョクグマ

先日、ある方のブログを拝見しておりましたら、南アフリカ ヨハネスブルグ動物園で暮らすホッキョクグマのWangのことが書かれていました。
Wangは、札幌の円山動物園で’85年12月に生まれ、日本ではポロと呼ばれていたそうです。
現在28歳ですが、慢性の肝臓疾患により余命わずかではと言われているうえに、今年1月に27年間連れ添ったパートナーを亡くし、元気がないそうです。
そんな彼を元気づけようと、バレンタインデーにプレゼントが送られました。

『私たちがこれまでと同じように彼を大切に想い、今も愛していることを彼に知ってほしくて、何かスペシャルなことをやろうと思いました。』と飼育員さんが言われていました。

このコメントあたりですでに涙腺がちぎれてしまいましたが、日本で生まれたホッキョクグマが遠く離れた南アフリカで暮らしていて、また大切に飼育してくださっていると知って、とても嬉しく思いました。
と同時にポロに対して、いろんな思いが湧いてきました。
早くに親元を離れて淋しかっただろうし、長い旅は不安だったはず。
生まれた札幌のように雪が降ることのない場所でどんな日々を過ごしていたのだろう。
パートナーのことが大好きだったんだろうな。
様々な思いが自分の中で派生して、うれしかったり切なかったりを繰り返し、そしてやっぱり…
『ありがとう』に行きつきました。

居てくれてありがとう。
存在そのものが宝物。

この思いをポロに伝えたいと思うけど
私のこの思いも知ってほしいけど

会うこともできなくて
伝えられる言葉ももたなくて
私には術がない。

ありがとう。
心からのありがとうの思いを込めてツルを折り、毎日南アフリカまで飛ばすね、ポロ。

少しでもこの思いが彼に届きますように。
そして残された日々が愛と幸せであふれていますように。
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by HGL-DTW | 2014-02-21 19:00 | どうぶつのおはなし | Comments(6)

ナベツルに会いに

山口県周南市の八代は、本州で唯一のナベヅル越冬地です。
今年は、7羽の成鳥が渡来してきてくれました。
1羽、放鳥ツルがいますので、全部で8羽が八代にいます。

世界のナベヅルの約9割が鹿児島県の出水平野で越冬するそうです。
現存するほとんどのナベヅルが鹿児島へ行くのに、ここにやって来てくれるツルたちはどうして八代を選んでくれるのか、直接聞いてみたいとずっと思っています。
もしかしたら、ナベヅル世界では「八代へ行くのは変わり者だ」と言われていたりして…(笑)
そうなるとこれまた親しみがわき、もしも自分がナベヅルなら間違いなく八代へ行くだろうと思ったりして、興味をそそられるわけです。

周南市中心部から約30分ほどで八代に着きますが、途中のトンネルを抜けるとそこから景色は一変します。
聞くところによると、海抜340mほどだそうで、市中心部とは3℃は気温差があるとか。
雪が残っていました。


ナベヅルはいてくれるかなぁ
ナベヅルたちを確認したくて、目を見開いているとキンとした空気と風に刺激されて涙がぽろぽろこぼれます。


「いたっ!」


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カラスもいますね(笑)

とりあえずツルたちを驚かせないように監視所へ向かい、そちらで観察します。



監視所からの景色。


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この右奥で2羽がえさをついばんでいます。



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去年来た時よりも近くで見れたなぁと思っていたら、監視所の方が「ちょっと困っとるんよ。」と。

実はこの2羽が他のツルたちを追い払うのだそうで、監視所そばに近寄れないのだそうです。
それゆえにこのカップルが見えないところにいると、せっかくナベヅルたちを見に遠方から来られても見ることができずにお帰りになることもあるのだとか。
縄張り意識が強いですからね。かといって、人間がどうすることもできませんし。
野生のナベヅルを見に行くのですから見られないケースもありうることは百も承知ですよね、きっと。

この2羽は、去年もここ八代に渡来したカップルだと言われていました。
昨年連れていた幼鳥は出水へ行ったのでしょうか。


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もう少しゆっくり眺めていたかったけど、予定があったので「またね。」と言ってお別れしました。

私は、どちらかといえば鳥が苦手でした。
ここ周南市に引っ越して来なければ、ナベヅルに興味を持つこともありませんでした。
今では、ナベヅルが来たと聞けば本当に嬉しいし、北帰行したと聞けば彼らの無事を祈ります。

渡来数が10羽を切った八代では、小学生たちも巻き込んでの保護活動もすすんでいるようです。
何十年か先になって、
「あそこにナベヅルが来ていたんだよ。」と伝えられるのではなく、
「一時は渡来数が減ってね。それでもこんなに戻って来てくれるようになったんだよ。」と話される日が来ることを祈ります。






余談ですが…
子供の頃から通信簿の備考欄に「落ち着きがない。」とか「物事をじっくり取り組むのが苦手。」と書かれていた私が、こんなにじっくりと落ち着いて動物たちの観察をしていると知ったら、両親は泣いて喜ぶことでしょう(笑)
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by HGL-DTW | 2014-02-11 19:00 | どうぶつのおはなし | Comments(2)

Are polar bears left-handed?

ユキの利き手(脚)検証以来、気になり始めた「利き手」の存在。

欧米では、ホッキョクグマの利き手は「左」と言われているというのに、ユキの行動を見る限りではむしろ右利きに思えてしまいます。
そもそも本当に利き手など存在するのか?

それならちょっとネットで調べてみようかと思ったら、まぁどこまでいったら結論にたどりつくのだろうというくらいに「?」が広がってしまいました。
夏休みのあいだ、子供たちを対象にラジオやテレビなどでよくある「電話で聞いてみよう」みたいなものがあれば、子供のふりをして(バレバレだけど)聞いてみたいと思ったくらいです。

利き手からどのくらい広がったかというと、つむじの巻き方と利き手の関係から、北半球の低気圧(コリオリの力)とか、DNAが右巻きだとか、犬の80%が右利きなのに、猫はわずか20%にすぎないとか…。
知りたいことからどんどん離れて行く感があり、広がりすぎです。手に負えません。

なので、とりあえず基本に戻ってみようと

「Are polar bears left-handed?」で検索。


いやー、実におもしろい!

たぶん海外の知恵袋のようなところへつながったと思うのですが、その質問に対していろんな方々が思うままにお返事を書かれていました。


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               左手で押さえてお肉を食べています。(ってことは右利き?)

ホッキョクグマが左利きというのは、北極圏に暮らす原住民(イヌイット)の間で長い間信じられてきたことなのだそうで、言ってみれば「言い伝え」だったようです。
獲物をしとめる時、左脚を使う、と。

また同じ言い伝えで、「えっ!?」と思ったのが、

獲物を見つけると、自分をカモフラージュするために右脚で自分の鼻を隠して近づき、左脚で仕留めると。
3本の脚でどうやって獲物に近づくのだろう…と素朴な疑問が浮かびます。
ぴょこぴょこ歩く(走る?)ホッキョクグマの方がよっぽど目立つ気がしますが。

その他のお答えとしては、

私、今日獣医さんへ行って来たのですが、そこのパンフレットにはホッキョクグマが左利きって書いてありました。とか

地球上で完璧な左利きである唯一の種がホッキョクグマだとか。

一番笑ったのが(笑ってはいけませんが)

「左利きに決まっています。だって私、ホッキョクグマが大好きなのよ。その私が左利きなのだから。」

爆笑してしまいました。
万国共通!LOVEホッキョクグマ♪


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               青菜も左手で押さえて食べています。 (やっぱり右利き?)

PBI(polar bears international) 【ホッキョクグマの保護活動を推進し、教育・調査・研究をしている団体】がそれらのことについて書いているページがありました。

数年にわたって何百時間にも及ぶ調査の結果、ホッキョクグマに利き手は存在しない。
どちらかの前脚を好んで使うことなどなく均等に使う。
また、鼻を隠して獲物に近づくハンティングを一度も見なかったことなどの記述があります。

なるほど、そうですか。

先日、ユキのぱくぱくタイムを見た時、食べ物は全て左脚で押さえて食べました。
が、転がってくるリンゴを脚で止める時、さっと右脚を使いました。
だからやっぱり右利きでしょう、と言いたくなるわけです。

この話は今後つづいていくことになるでしょう。

それと…
PBIのサイトで同じページに「ホッキョクグマは獲物をしとめるために道具は使いません。」との記述がありました。

すぐに天王寺動物園のゴーゴのことが頭をよぎりました。


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                    天王寺動物園 ゴーゴ ('12年12月撮影)


ゴーゴは、吊り下げられた肉の塊を落とすために、木の棒を使っていました。
そのことで海外の本に載ったくらいの有名グマなのです。
このこともいつか調べてみたいと思いました。

長いお話になりまして失礼しました。

はぁ~、楽しかった♪
興味をもつこと、これってホントに大切です!
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by HGL-DTW | 2013-10-23 19:00 | どうぶつのおはなし | Comments(6)

どうぶつたちとの日々をつづってみようかな


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